top  前頁 次頁                         8 神仏習合と分離
長い歴史の中で神仏の習合が行われてきたが明治政府によって強制的に分離させられた
しかし、その実体はその地の状勢に合わせて行われているため、様々な態様になっている

64番札所前神寺
分離令以前は現在の石鎚神社の場所にあったが分離令により寺領を没収され寺名も前神から前上に強制で変更されて現在地に移された。
このとき古文書を持ち出して本殿脇の石鈇山大権現に収めたが、これが今では国の重要文化財になっている。
その後、前神寺の名前が許されたが場所はそのままである。


仁王門はなく狛犬に守られている本殿の脇に石鈇山大権現を祀っている
85番札所 八栗寺
仁王門の外に大鳥居が建てられ仁王門は狛犬に守られている。
本殿右脇に歓喜天の社が建てられその正面にも鳥居が建てられた。


八栗寺正面の大鳥居と仁王門
奥に仁王門と狛犬が見える  
本殿右脇に建てられた歓喜天社
41番札所 龍光寺

分離令以前の札所は稲荷神社であったが分離令に伴い神社参道脇に龍光寺を新築し札所もそこに移した

龍光寺本堂に「稲荷大明神鎮座」の
表札が掲げられている       
番外霊場 月山神社

元は守月山月光院南照寺
と称し大師ゆかりの霊場と
されていた。
分離令により一つの堂のみ
大師堂として残し他は全て
神社様式に変更された

左の鳥居の奥に大師堂、右の鳥居の
奥に月山神社本殿がある