遍路を歩いていて、驚きかつ有難かったのは「お接待」という地元の人から受ける思いやりの行為です。その極一部を紹介します。 ① 山の中の文旦畑で働いていたお年寄りが、急な斜面を登ってきて「これお接待」と言いながら文旦二つを手渡されました。(右の写真)
② 道をとぼとぼ歩いていると、ドライブ中の若い二人連れが「これ持って行って」とアンパンを差し入れてくれました。
③ 雨と風が強くて寒い日、歩けど歩けど食堂がなくて、やっと見つけたのがカラオケ喫茶。近所のオバ様方が大音響で歌っているさなかでした。 雰囲気を壊したかなと気兼ねしていましたが一曲歌い終えると次は「弘法の道」という曲でした。我々が出立する時には「ご苦労様です、気をつけて」と激励を頂きました
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文旦畑で働いていたお年寄りが坂を 駆け登ってきて文旦二つくれました | 地域の皆さんが建てたお堂と 遍路小屋 写真左の男性は遍路 が通ると案内してくれる |
④ 天気の急変で慌てて車両整備工場へ飛び込みましたが、それを見ていた従業員が自分たちの休憩所に招き入れ、お茶までサービスして頂きました ⑤ 食堂で昼食をとり代金を支払おうとしたら、先に出たお客さんが我々の分も支払ってくれていました。 ⑥ 「お遍路さん待って~」と声を掛けられたので振り向くと女性がエプロンのポケットから何かを探して「今日はこれしかないのご免なさい」と謝りながら済まなさそうな顔をして飴玉一個づつを我々にくれました。 ⑦ 街中を歩いていると、かなりお年を召されたご婦人から「お茶でも飲んで」と千円札を握らされました。 |
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お接待で頂いた袋の中には四品も 入っていました 巾着には五円玉 が入っていました | 試食用お遍路さんもどうぞ と書いてあったので遠慮なく久子と 二つずつ計四つも頂きました
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⑧ 登校中の小学生から「おはようございます」と挨拶をうけました。こちらも負けずに「おはようございます」と大きな声で返事を返す。中にはにこにこしながら「頑張ってください」と涙が出るような嬉しい言葉をくれる子供もいました。
遍路にとってこのお接待ほど有難く嬉しく感じるものはありません。お接待という行為、これは四国に住んでいる人全体の歴史的伝承、今流で言えばDNAになっているのではないかと思われてなりません。 |
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若いお母さんから頂いた袋包みの 中に朝顔の種が入っていました | お孫さんと一緒に折られたのか可愛い ほんとに可愛いお地蔵さんです
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